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プロローグ 誰でもスラスラと文章が書けるようになる!

※間違い探しの解答



赤字になっている部分が間違いです

 

             
  想像してしてみてください。スラスラと文章を書いている自分の姿を。
  あなたがもし会社員だったら、上司に提出しなければいけない報告書を完璧な形で書き上げている姿が想像できるでしょう。社内報やメールマガジン、ブログなど、会社内
では文章を書かなければいけない場面がいっぱいあります。それらをあなたは、軽々と引き受けます。そして、お客様や同僚たちからあなたの文章は絶賛されるのです。
  あなたの書いているブログが、出版社の目にとまり、本を出しませんかというオファ
ーがきます。あなたは喜んでそのオファーを受けます。そして、見事に原稿を書き上げるのです。
  あなたがもしも学生だったら、読書感想文や作文、レポートや論文など、書くことが得意で。恋人とのメールもスラスラと書いて自分の気持ちを伝えることができます。
  あなたが経営者だったら、パンフレットやチラシなど、いままで広告会社に依頼していた原稿を、自分でさっと書くことができます。自社製品のキャッチコピーを人任せに
せず自分で書いてみることだってできるでしょう。
  さらに、関係がなくなってしまった昔のお客様にあなたは手紙やメールを書きます。

 感謝の気持ちと再購入をお願いする文章が思うようにスラスラと書けます。それで、音信不通になっていたお客様が戻ってきてくれたりします。
  いかがですか。文章がスラスラと書けるようになると、人生は大きく向上します。

 僕は文章スクールを主宰しています。年間のべ1,000人(企業研修も含む)以上に文章の書き方を指導しています。
  文章スクールの参加者は、フリーライターや会社員、大学生や主婦、経営者、これから起業しようという人と、じつにさまざまです。そうしたさまざまな年代や職種の人たちが、(正解:に)文章の書き方について指導していて実感したことがあります。
  文章は、頭で考えているだけでは書けるようにはならないということです。それよりも、すでにある先人たちの優れた文章を真似て書き写すトレーニングをしたほうがはるかに文章は上達するのです。
  文章を書くというのは、頭の中にある言葉を文字に移し替えていくことです。ですから、まず頭の中で書くべき言葉を考えようとします。ところが、それが意外にうまくいかないのです。いくら考えていてもスラスラとは言葉が出てきません。無理して書き出

してみても、納得のいく文章にはなりません。
  それなりには書けるつもりだったのに、書きはじめてみるとうまくいかず、苦手意識をもつようになります。
  僕が車の運転免許を取るために教習所に通ったとき「運転テクニックは頭で覚えるより体で真似て覚えろ」と言われました。文章テクニックも同じなのです。体を使い、手を動かして、先人の文章を真似て書き写すのが文章上達のいちばんの早道なのです。

 書こうとすると1行めからつまずいてしまうという人がいます。僕の文章スクールに参加する人にもそんな人がいて、どうですかとたずねると、「言葉が思い浮かびません」とか「書きはじめても、これじゃだめだと思ってしまいペンが止まってしまうんです

」と言います。
  僕たちは、小学、中学、高校、大学と文章を書く訓練を受けてきたはずです。それなのに、書くのが苦手だという人が多いのに驚かされます。
  思い返してみてください。学校の国語の授業では、作文指導の時間はほとんどなかったと思います。せいぜい夏休みの宿題や何かイベントがあったときに宿題として書かされるくらいです。子どもたちがどう書けばいいのかわからなくて悩んでいても、先生は教えてくれません。ただ「自由に書けばいいのよ」と言うだけです。
  通常の文章講座や文章教室もほぼこれと同じ状況です。テーマが与えられて、受講生が作文を書きます。それを講師が読んでどこがいけないのか、赤字を入れます。そのくり返しです。なかには「文章はひとりで書くものだ。人に教えられるものではない」とはじめからあきらめている講師もいます。その結果、1行も書けない人は、いつの間にかおいていかれるのです。これではいつまでたっても書けるようにはなれません。

 ある30代の男性です。有名百貨店に務めている男性で、催事場の担当をされています。企画書や連絡文書など文章を書く機会が結構あるのだそうです。そのたびに上司から「文章がなってない」と指摘されます。それで僕の文章スクールにやってきました。 授業中、基本テクニックを学んだあと、連想ゲームによる簡単な文章を書いてもらいました。しかし、彼はなかなか書こうとしません。僕はそばに寄って、「連想する言葉を何でも書けばいいんですよ。どんな言葉が浮かんでもいいんです。連想するのは、その人の自由ですからね」
  と言って励まします。しかし、彼の手はいっこうに動きません。
  有名大学を卒業し、一流企業に就職した優秀な人です。なのに、文章は大の苦手だといいます。
  なぜこのようなことが起こるのでしょうか。理由は2つ(正解:3つ)考えられます。
  一つは、苦手意識が強すぎて、書くという行為を避け続けてきたことです。
「文章は苦手なんですよね」という人がいますが、はじめから苦手だと決め付けています。ですからみずから文章を書こうとしませんし、周囲にも「私は文章はダメです」と言っているので文章の依頼もありません。
  苦手だから書かない、書かないからますます苦手になる。この負の連鎖に身をまかせてしまっているのです。
  二つめは、最初の1行目から気の利いた文章を書こうと考えすぎることです。たしかに、最初の1行は大切です。最初の1行めから悪文になっていたのでは、読者は次を読んでくれないでしょう。しかし、最初の1行を名文にしようと考えれば考えるほど、言葉が出てきません。いくら絞り出しても出てきませんので、1行めからつまずくのです。
  三つめは、あきらめていることです。あきらめてしまった人の心を動かすのは難しいものです。あきらめの行き着く先は地獄なのかもしれません。
  こんな状態を断ち切るには「文章テクニックは頭で覚えるより体で真似て覚えろ」がいちばんです。頭で考えているより、体を動かし手を動かして書きはじめることです。

「考えるより慣れろ」で、書き慣れることです。
  そうは言われても、スラスラ書けるほど言葉が浮かんでこないと心配することはありません。すでにある文章を書き写せばいいのですから。

 僕の文章スクールでは、名作を書き写すトレーニングを行なっています。この「名作書き写しトレーニング」で文章を書く力が間違いなく伸びていきます。
  それは、僕自身の体験がベースになっています。作家になりたかった僕は20代のころ、文章力を身に付けるには、書いて、書いて、書きまくることだと考えました。ところが、何をどう書いていいかわかりません。情熱だけが空回りしていました。
  そこで、先輩に相談すると「名文家の作品を書き写してみろ」と先輩は言います。僕は、そのとき書き写すなんて、面倒くさいなあ、とは思いませんでした。「それならできる!」と喜んだのです。書き写すだけなら、誰でもできるのです。
  しかし(正解:それから)、僕はカンパンを食べながら書き写す作業をやりました。宮本輝、村上春樹、安岡章太郎、芥川龍之介、太宰治、井伏鱒二などの作品を次々と書き写していきました。根を詰めて書いたのは3日間です。それ以降は1日10分くらいを目安に、少しずつ書いていきました。
  作家として活動する今でも、この書き写すというトレーニングはやっています。名作を書き写していると精神が落ち着くからです。イライラが解消され、心が穏やかになっていくのがわかります。僕のストレス解消法でもあります。
  先ほどの30代の男性にもこのトレーニングをすすめてみました。
「どうですか、やってみませんか?」
  僕がそう言うと、彼は、
「はい、それだったら私にもできそうな気がします」
  と言って、それまで沈んでいた目を輝かせます。僕は、名作書き写しトレーニングのやり方を説明しました。
  翌日、彼は僕にメールしてきました。課題として与えられた作品の文章をさっそく書き写していると書いてあります。
『高橋先生は、1日10分でもいいと言われましたが、ホントにそんなもんでいいんですか?』
『時間があれば、もっとやってもいいですよ。でも、継続してやることがもっと大事です』
『じゃあ、もう少し時間を使ってみます』
『1日にたくさんやって、しばらくやらないでいるより、毎日少しの時間でも継続するほうが文章上達には効果的なんです。1日10分を目安に、継続しやすい時間に調整してみてください。続けてさえいれば必ず上達しますよ』
  メールでそんなやりとりをしました。
  彼は毎日、この文章トレーニングを続けました。3分しかできない日もあったそうですが、やり続けました。
  翌月の文章スクールに彼が来たときです。文章を書く課題を出し「はじめてください!」と言った瞬間、彼は一気に書きはじめたのです。原稿用紙の上をペンが動くのです。コツコツという音が勢いよく聞こえます。
  僕は、びっくりしました。1行も書けなかった人が、驚くほど書けるようになったのです。彼は、約1カ月、名作書き写しトレーニングを継続しただけです。あらためて、これは凄い! と思いました。

 書き写すという作業なら誰でもできます。そのためのわずかなテクニックさえ理解して実践すれば、文章がスラスラ書けるようになるのです。1日10分継続していれば、必ずその瞬間が訪れます。それは、僕自身が実体験していますし、文章スクールの生徒たちも体験していることです。
  次はあなたの番です。

                                 高橋フミアキ

※間違いがわかりましたか?
文章を書き終えたら、最低でも3回は、声に出して読んでみましょう!
推敲の基本です。
                                   
  

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