| 2009年5月、小岩広宣さんが3冊目の本を出版した。タイトルは『派遣社員のためのリスク管理と上手な働き方』(同文館出版)。最初は経営者向けの本を出したくて、企画書を出版社に提出していたのだが、編集者との話し合いのなかで、派遣社員向けに変更となった。2008年の暮れから派遣社員が解雇される問題がマスコミを賑わせていた。つまり、タイムリーな話題なのである。
「私自身派遣社員の経験がありますから、派遣社員の気持ちはよくわかります。私が派遣社員だったとき、その人材派遣会社に社労士の方がいて、その人が輝いて見えたんですよね。それで社労士になろうって思いました。派遣社員というのは、そんなふうに、本当の自分を見つける期間ととらえてもいいのではないかと思っています。さらに、起業するための準備期間にしてもいいし、もちろん、正社員になることを目標にしてもいい。派遣社員という生き方もまんざら悪いものじゃないと思う」と小岩さんは語る。
小岩さんは派遣社員を辞めて、社労士の資格を取得し、事務所を開設した。いまでは4人の社員をかかえる社長さんである。だから、経営者の気持ちもわかる。経営者と派遣社員と両者の気持ちのわかる社労士だ。
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